6歳9ヶ月目 (2011年1月)

遂にカタールを去る時がやってきました。2日に引越し屋を呼んだため,大晦日,元旦はその準備に追われて正月どころではありませんでした。もっともカタールはイスラムの国,元旦は単なる土曜日に過ぎません。引越しで鍋や食器類を全部荷物にしてしまうので,2日と3日朝の食事は紙皿やら捨てていくプラスティック容器やらで,作り置きしておいたものを食べました。何とも侘しさ溢れる光景ですが,でもこれから帰れると思うとせいせいする気持ちの方が強かったような気がします。でも,引越しの時はいつもそうなんですが,片付けられてがらんとした部屋を見ながら,2年8ヶ月前この地に家族を呼んで暮らし始めた頃のことが思い出され,感慨深いものがありました。慣れない海外,それもイスラムの地ドーハでの暮らし...戸惑いながら,それでも必死に生活してきたその思い出が,この部屋にはいっぱい詰まっています。

カタールを後にし,まず向かったのは香港。ココにとっては早くも6回目となります(1回目2回目3回目4回目5回目の写真はこちら)。ココは叉燒飽(チャーシューマン)が大好物。慣れたもので,裏の紙を自分ではがして,少し冷めるのを待ってほおばる。何も言わなくても食べ方を熟知している様子でした。香港は基本的に食べるのが中心なんですが,それでも香港公園にある茶具文具館に行ったり,ビクトリアピークに夜景を見に行ったりと,ちょっとだけ観光客したかな。今回は初めてマカオにも行きました。いつも常宿にしているホテルは,マカオ行き高速フェリーのターミナルと直結していて,簡単にマカオに行けるのは分かっていたのですが,今までチャンスがありませんでした。カジノで有名なマカオですが,世界遺産に登録された歴史地区を抱える街,是非一度見たいと思っていました。日帰りの短い滞在時間でしたが,名物のエッグタルトや,マカオ料理のダックライスも堪能し,歴史地区探訪と共に十分楽しむことができました。ちなみにカジノのある有名なグランドリスボアホテルは,外から眺めただけでしたが。

日本に戻ってから一週間ほどして,両親とも早速風邪をひきました。体が寒さに慣れていなくて,体調を崩した感じです。でもココは全く平気で,子供の順応性の高さには驚きます。とはいえ,カタールに居る間は布団を被って寝たことが無かったのに,しっかり潜って朝も出てきません。そうそう,昨年末のクリスマスプレゼントのスクーターですが,日本に帰ってからすぐ遊べるようにと実家に届けてありました。このためにヘルメットも手荷物で持ち帰っていました。早速翌日から乗ってご満悦です。

日本に戻るとすぐに英語を忘れてしまうと聞いていたので,少しでも覚えていて欲しいと思い,帰国子女向けの英語維持教室に申し込みをして早速通い始めました。日本にまだお友達がいませんから,同年代の子供と遊ぶことができて,とてもうれしかったようです。学校に通うこと自体は慣れたもので,初日からすぐに溶け込んでいたようでした。まだブリティッシュスクールの記憶が新しく,今のところ他の子よりもできるのですが,日本に居れば居るほど語学力は落ちるそうで,事実この一ヶ月の間でだいぶ忘れたのが見ていて分かりますから,それはある程度仕方の無いことだろうと思っています。

1月は父親も休みをもらってずっと家に居ましたが,その間毎日のように不動産めぐりでした。ココもしばしば物件の内覧に付き合わされ,しまいには「もう私はどこにも行かない」と言い出す始末。そりゃあ面白くないよねえ。いい家が見つかるといいね。

今月の写真はここをクリック

戻る

 

inserted by FC2 system