6歳8ヶ月目 (2010年12月)

12月に入っても比較的暖かな日が続き,前半はプールに入ったこともありましたが,さすがに後半は無理。それでもココは日中半袖やノースリーブで外を走り回るほどぽかぽか陽気で,今カタールは一番いい季節ですね。

さて,ついにカタールで過ごす最後の月となりました。父親がカタールに赴任したのが2008年1月,家族と共に引っ越してきたのが2008年4月のことでしたので,家族単位で考えると2年と8ヶ月をカタールの地で暮らしたことになります。日本とは全く環境の異なる土地での暮らしに戸惑いながらも,よくやってこられたなと思います。父親の仕事は2010年がピークでしたが,家族の支えがあり,乗り切ることができました。カタールが世界最大のLNG輸出国になったことを祝う式典が行われ,そのお祝いの広告を会社が出すことになり,父親が撮った工場の夜景が採用されて地元の新聞紙面を飾りました。9面に掲載の写真です(ここをクリック)。

学校もあと少しになった中旬,ココは前歯を二本折って学校から帰ってきました。プレイタイムに外で遊んでいる時,仲良くしている友達のひじが当たって折れたというのです。一本はぐらぐらし始めていたので,そろそろ抜ける時期だったとは思いますが,先生も生徒を全く見ておらず,向こうの方で同僚としゃべっていた由。その事件があった当日の朝,乱暴な男の子がいて急所を狙って危ないから,大きな事故になる前に何とかしてくれとレターを渡したばかりでした。注意しろと言ったのに見てもいなかったということで,またレターでクレームすることに。さすがに学校もまずいと思ったらしく,校長が面会したいと言ってきました。しかし何と言うか,結局お茶を濁されて終わってしまいました。担任の先生はこっぴどく怒られたのでしょう,それ以降は生傷も減り,無事終業の日を迎えました。

ココは最後の通信簿と共にClass Awardももらいました。えらい!英国式でYear 2 Term 1(二年生一学期)を終え,英語の能力は遂にネイティブスピーカーに近いスコアを出すまでになりました。すごいと思うのは,会話だけじゃなく読み書きを含めての評価であることです。また日本語と英語の区別もしっかりついており,何不自由なく英語と日本語を切り換えて話せる能力をこの年で身につけたことも偉いと思います。日本に戻ればこの能力はすぐに退化すると思いますが,英語に触れる機会を作って,少しでも維持させてあげたいなと思っているところです。日本の他の子たちが幼稚園で思い切り遊んでいた時に,学校へ行って無理やり勉強をさせられる羽目になったわけですから,みすみすその努力を無駄にするのはあまりに悲しい。親としてできることはしてあげないとと思います。

しかし結果として気づいたことは,英会話の能力は実は学校ではなく,遊びの中で習得した要素が大きかったと思っています。長い夏休みの間,気候が厳しいせいもあり,母子のみ一時帰国されるご家族が多かったのですが,ココはカタールの保育園で開かれていたサマースクール(サマーキャンプ)に通い続けました。そこでは本当に遊び中心の生活で,とても楽しそうにしていたのが印象的でした。この期間中に会話の能力が飛躍的に伸びたのです。また放課後や週末,近所の子達と遊ぶ中でも鍛えられました。喧嘩をしながら,言葉のみならず人間関係も覚える。子供にとってはごく自然なことで,学校だけではなかなか教えることができないことだったなと思います。

クリスマスパーティーは,いつもの通り家族だけで静かに行いました。母親が風邪で体調を崩しており,ちょっときつかったですが,何とか形になりました。ココは以前からクリスマスプレゼントに,壊れた足こぎスクーターの代替を欲しがっており,カタールでも売っているのですが,こちらで買ってもすぐに船便に乗せねばならず,3ヶ月以上遊べなくなってしまいます。サンタさんに日本に届けてもらうようお願いしようねと説明し,その代わりお父さんサンタさんが別のプレゼントを用意するということで納得してもらいました。絵本を日本から届けてもらい,近所のスーパーで買ったシャボン玉ガンをつけてあげたら,たいそう喜んで。

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