4歳3ヶ月目 (2008年7月)

今月からサマースクールということで違う保育園に通うようになりました。再び環境が変わるということで心配しましたが,意外に早く馴染むことができたようです。また,登園時に「バイバイ」して母親と別れられるようになりました。前の保育園でも一度もできなかったことです。慣れてきた証拠ですね。それでも一週間のうち5日続けて通うと週の初めと終わりはちょっと難しいかな。特に週の終わりは疲れてくるのか母親に甘えたがります。保育園に楽しそうに通ってくれるようになって,本当にほっとしています。

保育園に慣れたのは英語を理解し始めたことも大きいと思います。「私,英語の人じゃないんだけどね,でも英語がわかるようになってきたのよ。もうすぐ自分でも言えるようになるよ」などと自分で言い始めたのにはびっくりです。まだ全部理解できてはいないんでしょうが,でも先生の良く使うフレーズは真似して口をついて出たりします。おもしろいのは掛け声。これまで「え?」「おっと」「だめだめ」とか言っていたのが,"Oh" "Oops" "No no no"みたいな感じです。今保育園で数字を教えてもらっているらしく,とても自然な発音で英語で数字を数えてくれます。ついでに書くほうも教えてもらって助かっています!?。

先月終わりから今月にかけて,家族3人とも次々におなかをこわして発熱し,それぞれ病院と結構大変でした。過酷な環境のせいもあるでしょう。室内に居ればエアコンでそれなりに快適とはいえ,冷房でおなかを冷やしますからね。今年のカタールの夏は例年より涼しい(?)とはいえ,それでも連日40℃を越える暑さです。今月に入って湿度が上がる日も増えました。朝晩気温が下がると夜露が降りるんですが,下がるといっても最低気温が30℃越えです。それで湿度が100%に達したらたまりません。冷房の効いた部屋から外に出ると一気に眼鏡が曇るなどという状況は,日本に居たらなかなか想像できないと思います。湿度がこれほど上がれば普通は雨が降るわけですが,カタールには山がないせいで雲がわかず,結果雨になりません。これが砂漠化した原因なんですね。

育てていた大葉がさんさんと降り注ぐ日光で順調に成長し,収穫できるようになりました。刻んで煮たカリフラワーにかけたり,たらこスパゲティーにかけたりして食べました。スーパーで見かけない食材なので貴重です。たらこの話が出たついでに,たらこはこちらでは売っていません。その話を赴任前に聞いていたので,たらスパの素を持ってきていたのでした。でもストックが無くなったらどうしよう...。

父親がサウジに仕事で行っていたときに食べた,素朴で伝統的な湾岸地域のアラブ料理が食べたいとずっと思っていたのですが,カタールではなかなかそうした店が見つからず,ずーっと食べることができないでいました。目にするのはレバノン,シリアやトルコ料理店ばかり,それもBBQをメニューの中心とした店が多くて気が引けておりました。確かにレバノン料理は代表的なアラブ料理として世界中に知られていて,地中海に面した環境で発展した関係でしょうか,食材も多彩で洗練されている点に分がありますが,やっぱりせっかくだからその地方のものがいいじゃないですか。というわけで探してようやくそうした店のひとつを探し当てました。旧市街の外れにある小さな食堂エルデリーツです。気楽なテーブル席もありますが,やはりアラブ伝統様式に則って,絨毯の敷いてある個室がいい。おかげで家族連れでもゆったり食事を楽しめます。ほろほろになるまで柔らかく煮たラム肉の美味しいこと!ココは前菜のホモス(なすのピュレ)が気に入ったようで,アラブのピタパンにつけてたくさん食べてくれました。こんなに素晴らしい料理を出すのに値段は異常に安く,家族3人食べきれないほどの量を頼んで1,000円ちょっとと,物価高のカタールにあってちょっとびっくりです。

旧市街地にあるゴールドスークにも行きました。スークというのは市場の意で,その名の通り金を中心とした宝飾品全般を扱う,アラブ伝統の小商店があつまる地区です。しかし行ってみた結果,日本人好みのデザインが乏しいのが難点でしょうか。それでも切れてしまった金のチェーンを格安で直してくれたりと,結構楽しめました。おまけで金のチェーンを一本買い足して,母親はご満悦。

今月終わり頃になって事件勃発。父親が現場で梯子を踏み外して転落,左手首を骨折してしまいました。病院で骨をボルトとロッドで固定する手術を受けました。都合4日間入院したんですが,ドーハ市内から40kmも離れた病院に,車で30分以上かけてココは毎日お見舞いに来てくれました。父親が不在だったのがさみしかったらしく,退院した日は父親のそばをくっついて歩いて。「お父さんの心が私に入っているからね,ココが助けてあげられるからね」なんて,心配かけてごめんね。

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